■ 安全体感!最先端のVRヘッドセットを着用したばあちゃんのリアクションが予想以上

 

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160102/Aol_celebrity_vrheadset.html

 

お笑いネタとして投稿されたこの短い動画に、大きな可能性を見た人は少なくないように思う。VR(ヴァーチャルリアリティ)は、内蔵されている位置感知センサーの働きにより映像内で制約無く、四方どころか360°全方位を見回すことができ、また、視界を限定するその没入観から、従来の”映像鑑賞”とは全く別種の「疑似体感」を提供するガジェットだ。エンターテインメント作品の娯楽拡張がフィーチャーされている現状ではあるが、この”疑似体感”にこそ、今までの技術では不可能だった、優しい世界がひらかれる。

 

お年寄りに、望むままの自由な旅程体験を。身体の不自由な方に、野山を走り海を泳ぐ体験を、まだ幼い児童の教育に、安全な危険体験を。ヴァーチャル空間はまた、距離を隔てた愛する方との”共有体感”をも実現する。Oculus社の「Rift」、SONYの「PlayStation VR」、Microsoftの「HoloLens」など、続々と発表されている最新製品はまだまだ、コンシューマ満足を得られるクオリティにはない発展途上の趣味アイテムではあるが、開発者たちが見つめている華やかな近未来はけっして、”仮想現実”ではない。 [ エドリード・ジャパン編集部 / EDL-editorial dept.]