http://www.cinematoday.jp/page/N0079153
映画興行が順調だ。定例となっている日本映画製作者連盟の2015年分発表をひかえ、過去2年の状況を考察してみよう。年間の映画公開本数は67タイトル増え、興行収入は6.6%増で2,000億円台を回復。全国のスクリーンは46枚増えた。入場人員3.4%の増加に対して、平均入場料金が3.1%あがっているのは、良しとすべきなのだろうか。また、邦画と洋画の成績“Top10”を比較すると、国内反応の特色が見えてくる。第10位作品はそれぞれ「邦画:29.1億円」「洋画:13.8億円」。日本製日本映画もなかなかヤるじゃないか!とキモチも高揚するが、“第1位”と見てみれば、「邦画:87.6億円」に対して「洋画:254.8億円」と圧倒的な差に、ため息も出ない。しかし全体で比較してみれば「邦画:2.6%増」「洋画:12.8%増」となり、総興行収入100%の統計では、「邦画:58.3%」「洋画41.7%」と、なかなかどうして日本人は、日本製日本映画が大好きなのだとも、理解デキる。Netflixに代表される課金制動画配信サービスが駆逐するとも想われた劇場映画だが結果、映画ファンが増えて劇場にも足を運びはじめている、そう安堵できれば良いのだが。さて、2015年統計はスクリーンの外に、どんな物語を見させてくれるだろうか。 [ エドリード・ジャパン編集部 / EDL-editorial dept.]