http://forbesjapan.com/articles/detail/10850
時価総額1位のApple、2位のGoogle(Alphabet社)をも押さえて、「課金制動画配信サービス」が1位になるとは、誰が予想しただろうか。Netflix株は1年間で140%上昇、さらにこの1ヶ月で17%上昇中。世界50ヶ国でサービスインしている同社は本年度中に、全世界を網羅することを宣言。向かうところ敵無し、に見える。第2位のGoogleもYouTubeを運営し、第3位のFacebookが2015年だけで株価を33%伸ばした要因が”モバイルビデオ”だと評価されているのも面白い。時代の勝機が「動画配信」一色なのは頼もしい。しかしこの先は、VR(ヴァーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)という、既存の”画面表示”では太刀打ちできないフェーズが待ち受けている。各社の順位は元より、大波も想定に難しくない。メディアの真価を見誤る企業は、ブランドを枯らすことになるだろう。
Netflixはドラマや映画など、”既存作品コンテンツ”の配信を行っていたが他社に先駆けて早期に、大型の自社製作作品でも、成功を収めている。続くは「Amazon」。オンラインショップから始まったAmazonは既に、有料会員”プライム”へのサービス拡充に”Primeビデオ”の動画配信を加えた。音楽配信の”Primeミュージック”で差を縮めることは難しいかもしれないが、課金金額の安さとクラウドサービスの拡充が続く現状、Netflixに台頭できるのはまだ同社だけだろう。ユーザビリティでは定評のある「Hulu」だが、武器は見えない。慌てた方がいい。 [ エドリード・ジャパン編集部 / EDL-editorial dept.]