http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0234544.html
クルーズの旅は別格だ。船内宿泊の航路はさながら、エンターテインメント旅情。日本籍最大の豪華客船 ”飛鳥Ⅱ” の広さをもってしても、一週間程度で顔見知りだらけ、大人の修学旅行的にパーソナルな空間となる。乗船してしまえばもう、財布を持ち歩く必要は無い。観劇もラウンジも映画鑑賞も、基本フリー。ジレの小さなポケットにチップ分の紙幣を忍ばせておけば、特別な一日は約束されたようなモノだ。昨夜シガーの紫煙をくゆらせ、ムーンリバーを横断する鯨の群れにシャンパングラスを傾けた紳士淑女も、必ず行われる安全脱出講習では甲板に集い、救命胴衣をつけてリーダーに従う。早朝はデッキを周回するニューヨーカーと競い、昼のテニスの汗は水平線を見晴らす大浴場で流し、午後はプールサイドのジャグジーからサウナへ直行、演奏会を楽しんだらドレスアップ、パートナーをエスコートしてディナーに向かう。クルージング最大の魅力、長い夜の始まりだ。
富裕層と高齢者ばかりかと思えば、そんなことはない。異業種交流の場としても最適だ。とコレ、10万円以下のツアーもあることを知っているだろうか。実は、企業の多くもそのことを知らず、豪華客船クルーズはまるで、”メディア化”されていない。心を開いた大勢は、ドコにも逃げない。船内のイベントを選べば、幅広い年齢層からピンポイントでターゲティングも可能。パーソナルな空間は、甲板からスパまで、シチュエーションも自在。早朝から深夜まで、すべての時間を”メディア化”することが可能なのだ。インバウンドは元よりライフスタイルの広い情報通を迎えたい企業はまだこぞって、既存メディアにすがっている。協賛するなら、豪華客船の上質なクルーズは、”ブランディング”の大チャンス。ならばホラ、先ずはこの最上級時間を体感してみなきゃ。携帯の電波が不安定?それは”国際クルーズ”を選ぶ高貴な貴方だけの問題。小さなコトをつべこべ言いなさんな。 [ エドリード・ジャパン編集部 / EDL-editorial dept.]