http://news.mynavi.jp/news/2015/12/30/279/
オオモノ演歌歌手”小林幸子”の、完全復活劇だ。セルフブランド価値で勝負するスターや政治家の復活は数多とあるが、コレは現代ならではまた、日本ならではの初出ではないだろうか。芸能生活50周年を翌年とした2012年春、紅白の豪華衣装発案など、躍進を支えた旧知の個人事務所社長を解雇したことがメディアの話題となり、世論はバッシングへ。同年、紅白落選。彼女は歌謡のステージから消えた。昼ドラマでの脇役出演を急転と言えば聞こえは良いが、バラエティ系プロレスラーとしてリングに上がりボブ・サップとのデビュー戦に勝利する様は、”転落”そのものに見えた、しかし。彼女が選んだそのリングは、”ネット”だった。動画投稿サイト「ニコニコ動画」の運営が主催する舞台を、彼女は躊躇いなく（そう見えるカタチで）泳ぎ切った。素人の海に突如、彼女は賛歌を投稿。
それは一般ニュースが取り上げる大きな出来事となり、ネットフィールドでの活動は大きなムーブメントへ。2015年紅白歌合戦の復活には”弾幕”と呼ばれるLIVE文字投稿を背景演出にとりこみ、前代未聞のステージを成功させた。「媚びたBBA」「スリ寄り杉www」の皮肉やバッシングが多くても、ソレもまたブランド拡大の養分となるネットの世界。この一連までもが彼女の狙ったストーリーだったなら、この”ラスボス”には勝てる気がしない。 [ ｴﾄﾞﾘｰﾄﾞ･ｼﾞｬﾊﾟﾝ編集部 / EDL-editorial dept.]